執着心。
「もう自分の手は離れたこと。」
頭ではそう分かっていても、気持ちが付いていかないのは、人間の性なのかもしれません。
執着心は、明晰な思考や集中力を奪っていきます。
既に起きてしまった過去や、まだ確定していない未来に向きがちな意識を「今、この瞬間」に向け直すには、相応のエネルギーを要します。
昨日、自身の体験として、それが出来たと感じる一瞬がありました。
それまでと比べて、スッと目の前に広がる光景が良く見えるようになり、交わす言葉に血肉が通ったように感じられました。
物心ついた頃から、執着心は人一倍と自覚しているがゆえに、歳を重ねた中で成長していることもあるのだろうと、嬉しく感じたプチ体験でした。