適切な利回り考。
投資した金額に対して毎年何%のお金を得られるかを示す「利回り」。
その適切な目標設定について、考えを巡らせています。
今のところ、持続可能な付加価値や成長を、自然の摂理に沿う範囲生み出せる目安は10%ではないか?と見立てています。
これ以上でもこれ以下でも、どこかに無理が生じる気がしています。
たとえば、利回り20%を超える場合。
ユダヤ人の格言にあるように、戦争で焼け野原になったような場所にいち早く投資すれば、こうした数字も瞬間的には十分に可能との理解でいます。
ただ、そうした特殊要因が無ければ、その背後には騙されている誰か(自分自身かもしれません)がいたり、ババ抜きでいうところのジョーカーを引く役回りの誰かがいたりする、そんな姿を想像してしまいます。
逆に、利回りが5%を下回るような場合。
世界の主な市場に上場している企業に分散投資を行うインデックスファンドの利回りが3%だったはずですので、まずはこれがボトムラインになります。
たとえば、会社員や公務員を対象にアパート経営の提案を行う著名企業が提示できる利回りは、都内の物件であれば表面で5%、税引後の実質利回りになると1%台だそうです。
もし1億円規模のプロジェクトを組めた場合でも、毎年の手残りは100万円。
これだと、仮に老後の年金代わりだとしても、心許ないと感じてしまいますね。
結局のところ、利回りとは、いかに不自然さや無理がない状態で、無駄なく筋肉質な投資を行えているか?の指標なのだろう、というのが今のところの私見です。
そういえば、かのウォーレン・バフェットのお眼鏡に叶う投資先は、年率10%の安定成長を続ける企業であることを思い出しました。
あちらは株式ということで、複利の魔法が働く分、また少し事情は異なるのでしょうが、「1割」という線は、あながち悪くないのかもしれません。
これについては、まだまだ考えが発展途上のため、次に同じトピックで書く時には方針転換しているかもしれませんが、ひとまず、2019年1月8日時点でのまとめでした。