幸せな老朽化。
昨日投稿した「稼働率革命。」の続編です。
前回、仮説として「適正な空室期間は、入居者さんの平均的な入居期間によって変わるのでは?」と書きました。
1日経って、この考えにはさらに深める余地があることに気づきました。
そして、次のように考えてみることにしました。
「建物は築年数を重ねるのに伴って、入居者の年齢が上がり、平均の入居期間も長くなるのが自然な形では?」
たとえば、新築〜築20年くらいまでは、主に若年層を応援する。
そして、築年数を重ねる頃には、マイホームを持つことなく生きる道を選択した方々にとって、安心して過ごせる場所を提供する。
これから新しく賃貸アパートを供給する立場としては、こうした発想があっても良いように感じています。
少なくとも、老朽化した建物の内装だけをリノベーションして、どこか不自然でちぐはぐな延命措置を施すよりは、関係各位にとって温かな気持ちをもたらす気がします。