国道16号線の内側。
秋元康の作る歌詞に出てきそうなタイトルになりましたが、先日とある書籍を読んでいた際に目にしたフレーズです。
曰く、「これから賃貸経営を行いたければ、よほどの好立地でなければ厳しい」ということで、具体的に挙げられていたのが、タイトルのエリアでした。
ちなみに、国道16号線とは、相模原・町田・八王子・昭島・川越・さいたま・春日部・柏・千葉・木更津・横須賀の11市を巡行する、総延長約340kmの環状線だそうです。
この説の真偽については、今回のテーマから外れるので、一旦脇に置きたいと思います。
むしろ印象的だったのは、固有名詞の持つインパクトです。
仮に指し示す内容が同じでも、もし「1都3県」や「東京都心まで通勤可能な距離」といった表現で論じられていたとすれば、その場で「ふーん」と思っておしまいで、書籍を読み終わって数日後まで頭の片隅に残っていることはなかったかもしれません。
具体と抽象を自在に操ることは、人間の脳が成せる業の中でも、なかなかに興味深い力だと、折に触れて思わされます。
伝えたいことを、伝えたい相手の心や頭に刻む上でも、思考力や教養の度合いを暗示する上でも、磨いていきたい力の1つですね。
ふと見かけたワンフレーズから想起したことを、つらつらと書き連ねてみました。