微妙なイチを100にする。
就活生のようですが、自己分析と自己理解の話です。
物心ついた頃から、自分の中で生じる違和感に対して、割と正直に生きてきました。
べき論で当たり前とされることも、なぜ?を考えて納得できるまでは動けない、そんな性分でした。
結果として、常識と良識の権化とも言える公立校の先生などとは、随分と衝突したものです。
片や、中高時代にお世話になった塾の恩師などに、将来は経営者になるのが良いのでは?とアドバイスを受けても、今ひとつピンとこない自分がいました。
少なくとも社会に出るまでは、経営者と言っても色々な得意分野があることを知らず、なんとなく「新しいことを創り出す人」というイメージが先行していたことが理由だったと思います。
いわゆる起業家タイプの経営者像しか、頭になかったわけです。
さて、そのような未熟な若者も、歳を重ねて、自身の資質を役立てるための術を、それなりに見出してきたようです。
それが、今回のタイトルにした、「微妙なイチを100にする」という立ち位置です。
要は、「既に世の中に存在するものの、まだまだ課題や不備を抱えた対象について、問題意識を持って磨き上げることで、質量共に、より良い状態を作る」…といった役割です。
実は、通っていた大学では、critical thinkingと銘打ち、批判精神を養うことが教育プログラムの根幹に置かれていました。
こうした方針に対して、当時から最近にかけては、「批判もいいけど、それより以前に大切なのは創造性では?」と、なんとも釈然としない思いを抱えていたものです。
今となって振り返ると、いわゆる同族嫌悪に近い感情があったように思います。
「大学選びを間違えたかなあ、そもそも行く必要あった?」と捉えていた経歴について、自身の見方を変えることで、肯定的に捉えられるようになったのは、嬉しい発見でした。
正直、「イチを100にする」には言い過ぎ感があるのは否めませんが、目指せ!という気概で、取り組んでいきたい思いです。