p s u k e の 俯 瞰 慧 眼

溢れ出る言葉の記録として書き綴っているブログ。まずは何より自分のため、でも誰かの何かに響けば尚倖。

psuke先生の姿勢論。

小学生から高校生を中心とする子ども達の指導において、「姿勢」とパフォーマンスの相関関係は、見落とされがちなポイントの1つではないでしょうか。

 

実は自身も、先生業を始めた当初は盲点になっていました。

しかし、教え子が100人を超えた辺りから、勝負所で力を発揮する子の共通点として、「自分の姿勢」を持っていることに気づくようになりました。

 

姿勢は、全ての活動の根本である「呼吸」と密接に関わっています。

そのため、適度に意識を向けてあげれば、勉強であれスポーツであれ、間違いなく最良のパフォーマンスに近づきます。

 

そのことを発見して以来、縁のあった子ども達の立ち振る舞いをそれとなく観察し、「良い状態の時って、こういう姿勢で問題に取り組んでるのは知ってる?」と声をかけるように心がけています。

 

この際に大切にしているのは、決して「正しい」とされる姿勢を押し付けないこと。

日本人の一般的な感覚として、とにかく「べき論」を偏重する傾向がありますので、そうした気風とバランスを取れるよう、あえて「姿勢なんて、気持ち良かったら何でもいいよ」という言い方をすることさえあります。

(お母さんやお父さんが躾の厳しい家庭環境で育ってきている場合などには、特に意識的にアドバイスするようにしています。)

 

なぜなら、そもそも1人1人、骨格レベルで違いがありますし、それまでの積み重ねから、その時点で「スイッチが入る姿勢」は個々に異なるためです。

 

こうした考えに至った経緯には、プロのスポーツ選手をたくさん観察したことが、少なからず影響していると思います。

かのメッシからして、猫背の代名詞のような立ち姿ですし。

 

子ども達にしても、過去には、机にへばりつくようにして額を突き合わせて問題に取り組んでいる時に、素晴らしい答案を仕上げてくる教え子もいました。

 

もちろん、そうして姿勢が中長期的に健康面への悪影響を及ぼすと思われる場合には、修正や矯正を試みるケースはあります。

 

しかし、まずは姿勢そのものに着目すること、そして、「今、この瞬間」に最良のポジションを見つけてあげること。

こうした見方は、どんどん広がって欲しいものだと切に願っています。