Japaneseサブプライム、かぼちゃ。
国内最大の経済紙に、アパート融資にまつわる今後の懸念をまとめた記事が掲載されていました。
レオパレス21の施工不良問題が中心でしたが、スルガ銀行で横行していた審査書類の改ざんについても言及されており、その中で、ふと目に入ったフレーズがありました。
「本来は借りられない人に多額の借金をさせる銀行の姿勢」
これを目にした時、いわゆる「かぼちゃの馬車」事件(騒動)の本質を、自分なりに掴み取れたように思いました。
それはすなわち、かぼちゃの馬車モデル=日本版サブプライムローン、という理解です。
いずれも、借り手の返済能力を超えたローンが実行されていた点が共通しています。
この気づきに至った背景には、実は前情報がありました。
それは、とある不動産会社さんが発行するメールマガジンで読んだ、某都銀の元社長さんのインタビュー記事です。
一部、引用します。
「日本の銀行の住宅ローン商品でああいうこと(サブプライム問題)がなぜ起きなかったかっていうと、年収が100万の人にプール付きの家を売らないんですよ、日本の住宅ローンっていうのは。そういうのだから、例えれば、埼玉県越谷市の駅から10分というところに3000万だけ貸すんですよ。」
まさに、住宅ローンに対する国内金融機関の姿勢を端的に示した解説です。
一方で、金融機関の本音としては、「貸したい」。
そこで、融資につながるシナリオを考える。
そこに、不安や欲を抱えた高属性の個人と、一儲けしたい不動産業者の思惑が合致する。
こうして出来上がったのが、お姫様を運ぶ幻想の馬車。
このように順を追って言葉にしていくと、随分と腑に落ちました。
「後から振り返ってみれば、呆れるほどに馬鹿らしい」社会問題が起きる時、背景には今回のように誰かの差し迫った(と当人たちは思っている)事情があるものなのかもしれませんね。
少なくとも個人としては、教訓にしたいものです。